アレルギーの原因を調べるにはどのような検査があるの?
アレルギーの検査
アレルギー検査には、「血液検査」「涙液検査」「皮膚テスト」「食物負荷試験」などがあります。
アレルギーかな?と思ったら、お医者さんに相談しましょう。
血液検査
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総IgE
アレルギー体質かどうかを調べる検査です。IgEは免疫に関わるタンパク質で、この数値が高いと、即時型(I型)のアレルギーである可能性が高くなります。
*即時型(I型)アレルギーとはアレルゲンが体内に入った後、約0~20分でアレルギー反応を示すもので、抗体(IgE)が大きく関与しているとされています。 -
特異的IgE
即時型アレルギーの原因であるアレルゲンに対する血液中の抗体有無を確認するための検査です。例えば、スギに対する抗体(IgE)はスギに反応する性質があり、このような特異性を利用して、どのアレルゲンに反応する抗体(IgE)を持っているか調べます。数値の高い項目があれば、そのアレルギーを持っている確率が高くなります。
ただし、なかには数値が高くても症状が出ないことや、数値が低いのにアレルギーが強く出ることもあります。同時に30項目以上のアレルギー検査を受けることも可能です。
アレルゲンが特定できていない段階で、可能性のある項目を一通り調べたい場合に有効です。 -
好酸球数
好酸球は白血球の一種で、アレルギー反応による炎症を調べる検査です。
好酸球は通常、寄生虫から体を守る免疫機能を担っていますが、アレルギー反応による炎症の原因にもなります。
涙液検査
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涙液中総IgE
涙液を使ってアレルギー性結膜炎かどうかを調べる検査です。
皮膚テスト
抗体(IgE)の有無、皮膚の敏感さ、体全体のアレルギーの強さを推測する検査です。
プリック(乱刺)テストまたはスクラッチ(掻皮)テストで、皮膚に出血しない程度に傷をつけてアレルゲンエキスを滴下し、反応を見ます。
経口負荷試験(食物アレルギー)
食物経口負荷試験は、食物アレルギーの診断を確定するときや、安全に摂取できる可能量を決める目的などで実施されます。実際にアレルゲンを少しずつ摂取し、反応を確認します。アナフィラキシーショックのような重篤な症状が誘発される恐れがあるので、専門施設で行うことが大切です。
- この症状はアレルギーかしら?
- 病院で何の項目を検査したらよいのだろう・・・。
- 陽性の結果だったけど、ほかの項目は大丈夫かしら・・・。
- 検査のたびに何度も採血するのはかわいそう・・・。
・・・と思ったら、お近くの病院・医院・クリニックで先生に相談してください。
アレルギーの原因を特定することは症状の早期改善や、治療を行う上で非常に重要です。
アレルギー検査をして、適切な治療を受けましょう。
自治体によっては、お子さんの検査にかかった費用について、医療費補助制度を利用することもできます。地域によって制度が異なりますので、お住まいの市区町村にお問い合わせください。